Fritz Reiner
1888〜1963
ドレスデン国立歌劇場の音楽監督を務めた後1920年代にアメリカに渡り、シカゴ交響楽団の黄金期を築きました。
ハンガリー出身の指揮者に共通な、筋肉質で雄坤な演奏の中にも、えも言われぬニュアンスの美しさが随所に感じられ、
とりわけ「雄弁な間」が印象的です。指揮台では暴君でしたが、仕事を離れると気配りの細やかな紳士でした。
シカゴ交響楽団の自主制作版の「ライナー時代」と題した2セットはこたえられません。
以下の各レコードは、多数の所蔵盤のうちでも飛び切りのオススメ盤です。
バルトークの名曲2曲のセット 雄渾なベートーヴェン「英雄」 第五の決定版
若いブラームスの意欲が伝わる名演 明快なブラームス4番、オケはロイヤル・フィル 「英雄の生涯」と「ドン・ファン」の理想的演奏
ハイドンの簡潔な様式感にふさわしい演奏 雄弁な間が際立つ「悲愴」 劇性と静謐の絶妙なバランスの取れた演奏
ライナーとウィーン・フィルの幸福な出会い 剛直に仕上げたワーグナー 「リヴィング・ステレオの黄金時代」特典盤