駒ケ岳登山と大沼公園 2011年9月9日
台風12号がようやく去って「台風一過の晴天」に恵まれるはずだったのに、
5時半頃に目が覚めて外を見ると、朝から曇り空、天気予報は「昼頃から雨」と言っています。
予定では大沼湖畔の銚子口から直接登ることにしていたのですが、
雨が降り出す前に下山してしまえるよう、車で6合目まで行ける赤井川口から往復することにしました。
登山口までの送迎と登山届けの手配を宿のご主人にお願いしていたので、登山口を変更してもらいました。
7時からの朝食前に、大沼湖畔遊歩道「島巡りの路」を一回りして駒ケ岳と大沼公園の朝の景色を見ておくことに。
朝の日差しはありませんが、幸いまだ雲は高く空は明るめで山はしっかり見えています。
朝食後直ぐにも登り始めたかったのですが、火山活動中の駒ケ岳には勝手に登ることはできず、
予め届け出た者だけが登山口で管理人のチェックを受けて入山できるのです。
しかも行けるのは標高900mほどの「馬の背まで」。それより奥は立ち入り禁止区域です。
去年12年ぶりに登山が解禁されたばかりで、今年は条件が少しだけ緩和されたようです。
「管理人が登山口ゲートを開けるのが9時」ということで、宿を車で出発するのは8時45分にしました。
ところが出発時刻を待つ間に雨が降り出し、どうしようか迷ったのですが、せっかく来たからには行けるところまで行ってみようと、決行することに。
天候が気になるので、早足で登ります。9時10分から歩き始め、初めのうちは傘を差しての登山です。
頂付近は霧に隠れたままでしたが、徐々に霧の切れ間が多くなってきて、8合目あたりで雨は止み、
馬の背に着く頃には霧がかからない時間が多くなっていたのはラッキーでした。馬の背には10時に着いてしまいました。
馬の背一帯は、なだらかながら荒涼としたな火山原で、少し北側の緩やかな斜面から噴煙が上がっているのが見えたり、
「亀裂危険」という立て札もあったりして、活火山であることを実感させます。
ここから剣が峰方面の景色は、いかにも険しく怪異な山容で、たとえ立ち入り可能だったとしても、その頂を極めるのは無理そうです。
早めの昼食を食べながら1時間20分あまり粘って霧の晴れ間の景色を堪能。その間ずっと他の登山者は来ず景色を独り占め状態でしたが、
やっと次の人が登ってきたのを潮時に下山することにしました。11時50分には6合目登山口に着き、宿のご主人の迎えの車で一旦宿へ戻って休憩。
雨は降りそうで降らなさそうなので、午後は自転車を借りて大沼公園の3つの沼を一巡りすることにしました。
ゆっくり走って約3時間、途中、じゅんさい沼の遊歩道を歩いてみたり、
小沼越しに駒ケ岳を背景にして列車が走るスポットで何本か列車が通過するのを見届けたりし、宿に戻ったのは午後4時過ぎ。
まだ雨は降り出さず、日没まで時間があるので、一休みした後、モーターボートで大沼と小沼を巡るコースを試してみました。
湖上からの眺めもまた一興です。
午後5時前からは、小沼の遊歩道「夕日の道」を一回りしてみました。残念ながら曇で「夕日」は拝めず。
天気に恵まれさえすればどんなに良かったことか。
何とか雨に祟られず、駒ケ岳と大沼公園と味わい尽くすことができた1日でした。
ところで、昨夜からの朝晩の食卓に出たサラダに添えられていた宿特製のドレッシングがステキに美味しいので、
1本買ってしまいました。何よりの大沼土産です。「ASAHIYA MAMA のドレッシング」